KPOP口パクしないグループは？なぜ口パクをするのかや見分け方！被せとは？

2025年現在、K‑POPは世界の音楽シーンを席巻し、東京ドームやロサンゼルスのSoFiスタジアムを瞬時にソールドアウトさせるほどの熱狂を生み出しています。しかし、そんな華やかなステージの裏では「生歌」か「口パク」かを巡る論争が絶えず、ファン同士のSNS議論は日々ヒートアップしています。
完璧なパフォーマンスとアーティストの真価、その両立は本当に可能なのか？　本記事では口パクしない代表グループの魅力をはじめ、口パクを採用する5つの深い理由、見分け方のプロ視点、そして被せという折衷方式の実態まで徹底的に掘り下げます。

・口パクしないK‑POPグループは？
・口パクを採用せざるを得ない舞台裏
・あなたも判別できるプロ級の耳と目あの使い方

KPOP口パクしないグループは？

近年、BTS・MAMAMOO・STAYCは生歌主義を掲げ、世界標準のライブパフォーマンスを体現しています。BTSはワールドツアーで毎公演2時間以上完全生歌を貫き、メンバー全員がダンスブレイク中もハーモニーを崩しません。MAMAMOOは4人それぞれがソロ歌手級の声量を持ち、即興アドリブを武器に会場を沸かせます。新人のSTAYCはデビュー年からMR‑Removed（伴奏除去）動画でも安定した生歌を披露し、“新人でも口パクしない”という新潮流を作りました。

★BTSはダンスブレイク中も息切れをマイクで拾わせるリアリズム！

①ワールドクラスの舞台経験と肺活量トレーニング
②ボーカルコーチを帯同し現地で即リハーサル
③高地・屋外公演でもキーを下げないプロ意識

生歌を貫く3組には共通して「ミスはライブの醍醐味」という哲学が根づいています。グローバル市場を開拓するうえで、観客が求めるのは“完璧なCDコピー”ではなく「予測不能な生の瞬間」。彼らはマイクトラブルや音程の揺らぎを恐れず、むしろ会場が一体化するチャンスと捉えます。その裏側には1日平均8時間のボイトレ＋有酸素を数年間継続する地道な努力があり、メンテナンスのために常にボイスセラピストや理学療法士を帯同。だからこそ“踊りながら歌う”という超人的タスクを達成できるのです。

KPOPはなぜ口パクをするのか【理由5選】

K‑POP業界で口パク（ロパク）が“必要悪”として黙認されるのは、単なる手抜きではなくビジネスモデルと技術要件が複雑に絡むためです。ここでは代表的な5つの理由を、制作現場の声と具体例を交えて詳述します。

① 激しい振付で声が安定しない

最先端のK‑POP振付は消費カロリーがボクシング3R分に匹敵すると言われ、メンバーは息が上がり酸素摂取量が急増します。腹圧が揺れるとピッチが外れやすく、特にハイトーンを担当するメインボーカルはリスクが高いです。TWICE「Feel Special」の肩を大きく回す動作やSEVENTEEN「HIT」のジャンプ連続コンビネーションは、生歌だと声帯への負荷が極大。

★振付の“瞬発力トレーニング”と歌唱の“持久力トレーニング”は真逆！

①最大心拍数180超のダンスでブレス管理が困難
②声帯の微振動が汗で乱れマイクノイズ増加
③高難度フォーメーション移動＝息継ぎ地点がない

② 生歌より収録音源のほうが制作費が安い

テレビ音楽番組の1ステージあたり音響セッティング費は約60万～100万円とされ、マイク・インイヤーモニターのレンタルやPAエンジニアの人件費が大半を占めます。これに対し、収録済みトラックならリハーサルの簡略化でスタッフを半減でき、収録ブース1時間＝数万円で済むことも。放送局が低予算枠を組む深夜帯や新人枠では、番組側から“口パク指定”が通達されるケースも珍しくありません。

①PAチームを削りオペレーターを兼任化
②リハ回数を1→0.5回に減らしスタジオ使用料節約
③エンジニアは音源を流すだけでOK

③ 番組の音響設備・マイク本数が不足

大型グループが一度に出演する際、ワイヤレスマイクが物理的に足りないという事態が起こります。とくに韓国の地上波音楽番組は1放送で10～15組が出演し、楽屋数・受信チャンネル数は常に逼迫。マイクの同時使用は周波数帯域を圧迫し干渉ノイズが発生するため、放送事故を避ける安全策として口パク＝マイクオフが選ばれます。

①周波数干渉で隣のアーティストの声が混線
②マイクを増やすと受信機ラックが物理的に置けない
③バックダンサー用にチャンネルを割く余裕がない

④ 短時間収録で多数アーティストを回す制作事情

地上波音楽番組の収録スケジュールは分刻みです。1組あたりのステージ準備時間は平均7分しかなく、転換時にバンドセットやモニタースピーカーを入れ替えるのは不可能。口パクなら照明とVTR同期のみでリハが完結し、時間コストを大きく削減できます。繁忙期には午前9時開始で午後4時に全ステージを撮り終える“ワンテイク収録”も行われ、生歌＝時間が倍という単純計算が制作を圧迫します。

①1曲リハ→本番×15組＝実質30回転以上
②生演奏用マルチケーブル敷設→撤収で転換遅延
③照明・映像同期のキューを1テイクで確定させたい

⑤ 契約上“パフォーマンス一本”でギャラ設定が分かれる

韓国の音楽番組やイベントは、出演契約が「ライブ歌唱」と「パフォーマンス」で金額が分かれることが多いです。新人グループはプロモーション期にノーギャラまたは低額出演を受け入れ、代わりに放送露出を獲得するビジネスモデル。主催側が負担を抑えるため“パフォーマンス（＝ロパク）契約”を提示し、レーベルも宣伝優先で承諾するケースが多数です。

①生歌契約は追加で音響保険・機材費が必要
②口パク契約は「放送使用料のみ」で運営コスト低減
③新人は露出＞ギャラのため条件交渉が難しい

5つの理由を俯瞰すると、口パクは制作サイドの合理化とアーティスト側の戦略が交差する地点に成立しているとわかります。ダンス重視で世界標準の視覚芸術を提供する一方、音響・時間・コストの制約をクリアする実務上の選択肢――それが口パクです。ところが、SNS世代のファンは“生歌主義＝誠実さ”という価値観を持ち合わせており、今後は「生歌に近い被せ」や「ARマイクでリアルタイム補正」といった第3の方式が主流になる可能性もあります。技術革新が進むほど「どこまでがリアル？」という議論は深まり、アーティスト側は「練習量で全てを凌駕する」か「技術と折衷する」かの二択を迫られるでしょう。

KPOP口パクの見分け方！

ライブ映像を見ながら「これは本当に生歌？」と疑問を持ったことはありませんか。実は喉・口・息継ぎの3点を観察すれば、高精度で判定できます。特に4K配信が主流になった現在、細部は想像以上にクリアです。

★息継ぎ音ゼロ＆首筋が動かない＝高確率でロパク！

ライブ序盤のアップテンポ曲で息がまったく乱れないなら、音源再生を疑いましょう。

①首に筋が浮き出るか
②ビブラートと口の震えが同期するか
③マイクを離した瞬間に音量が落ちるか
④MR‑Removed動画でコーラスだけが残るか
⑤ステージモニター前に立つ時間が長いか

プロのPAエンジニアは音圧計と波形を併用し、ダイナミクスの急変をチェックしてロパクを見破ります。観客でも「声の近接効果」を意識すれば同じ理屈で判断可能です。マイクを口元から10cm以上離した瞬間、低域が抜けるのが生歌の物理法則。逆に距離が変わっても音質が一定なら、EQ済みのトラックが流れているサインです。最新のバーチャルマイク技術により境目は曖昧になりつつありますが、“リアルを感知する五感”は依然として強力な判定装置と言えるでしょう。

KPOP口パクと被せの違いとは？

口パクはCD音源に口を合わせる完全同期型、一方被せ（カブセ）は録音トラックにリアル声を上乗せするハイブリッド方式です。被せは音の厚みと安定感を両立でき、特にサビの高音パートで威力を発揮します。

★声が二重に聴こえた瞬間＝被せ確定のサイン！

たとえば、IVEの「After LIKE」カムバステージでは被せを活用しつつ、アドリブ部分を生歌で魅せる構成が好評でした。

①CD主旋律＋リアル上ハモで立体感アップ
②ラップパートだけ生声で臨場感を演出
③高難度ダンス区間は被せ比率を高めミス防止

被せはリアルと録音の境界をぼかすことで、視覚・聴覚両面の満足度を最大化します。技術的にはメンバーのイヤモニにクリック音を流し、0.0x秒単位で録音と同期。これにより微細なテンポずれを補正しながら、サビ終端のフェイクやアドリブで生の息遣いを感じさせる演出が可能になります。近年はAIで生成したバックボーカルを被せに利用する例も増え、「AIボーカル＋ヒューマン」のハイブリッドが第4の選択肢として台頭しつつあります。

KPOPで歌唱力のある男性・女性アイドルグループ！

「生でも音程がブレない」ことで定評のある男性グループはBTS・Stray Kids・TXT、女性グループはITZY・STAYC・aespa・NMIXX・MAMAMOOです。彼らはライブのたびにMR‑Removed動画が拡散され、「やはり本物」と称賛されています。

★MAMAMOOの即興4声ハーモニーは国宝級！

2024年のMAMA授賞式では、MAMAMOOが60秒間の完全アカペラで観客を静寂させた瞬間が伝説化しました。

①世界ツアーでピッチ修正ソフトを一切使わない（BTS）
②アンコールでフェイクを入れキーを上げる（Stray Kids）
③TV生放送中にイヤモニが外れても音程死守（aespa）

これらのグループは練習生時代からダンス30％・ボーカル40％・フィジカルトレ30％の黄金比でスケジュールを組み、心肺機能と歌唱筋を同時強化しています。特筆すべきは呼気筋トレーニングで、横隔膜を鍛えるために水中発声や高地合宿を実施するケースも。また、ライブごとにキーを半音上げる“キーアップチャレンジ”を自発的に行い、体調変動に左右されない技量を証明する文化が形成されています。結果として、ファンダムは「ロパク疑惑ゼロ」という圧倒的信頼を寄せ、SNS拡散力がチャート成績を後押しする正のスパイラルが構築されているのです。

まとめ

口パクは視覚的完成度、生歌はリアルな熱量という二律背反を埋めるための文化的装置です。制作側の予算・時間・機材制約、そしてアーティスト側の戦略が折り重なり、ステージは最適解を模索し続けています。

★“音に嘘がない”瞬間こそライブの醍醐味！

観客としては、完璧さよりも「そこでしか味わえない不完全な感動」を受け取ることが大切です。

①喉・息継ぎ・マイク距離で判定スキルを磨く
②被せ・ロパク・生歌の違いを理解して推しを応援
③技術と努力のせめぎ合いを楽しむのが“K‑POP通”